ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
 


あ……。

3秒考えて、ようやく理解した。



つまり、テレビを見ながらうっかり寝てしまった私を、

久遠さんがよいしょと抱き上げて、ベットまで運んでくれていたのか。



私って……

隙だらけの、防御力ゼロ女じゃないか!?



驚きと反省、沸き上がる羞恥心で、

顔色が赤くなったり青くなったり、目まぐるしく変化する私。



もしや他にも失態があるんじゃないかと、あれこれ振り返っていたら、


久遠さんのため息が、唇にかかった。




「おい、こんな状態で考え込むな。

まだ分かってないのか?


今俺がその気になれば、どうなるのか……

最後まで教えてやらないと、理解できない頭なのか?」




< 116 / 453 >

この作品をシェア

pagetop