ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
あ……。
3秒考えて、ようやく理解した。
つまり、テレビを見ながらうっかり寝てしまった私を、
久遠さんがよいしょと抱き上げて、ベットまで運んでくれていたのか。
私って……
隙だらけの、防御力ゼロ女じゃないか!?
驚きと反省、沸き上がる羞恥心で、
顔色が赤くなったり青くなったり、目まぐるしく変化する私。
もしや他にも失態があるんじゃないかと、あれこれ振り返っていたら、
久遠さんのため息が、唇にかかった。
「おい、こんな状態で考え込むな。
まだ分かってないのか?
今俺がその気になれば、どうなるのか……
最後まで教えてやらないと、理解できない頭なのか?」