ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
 


頭を両手で持ち上げながら、腕がプルプル震えてきた。



筋肉が悲鳴を上げ、限界は近いと悟る。



襲われているわけでもないのに、

「誰か、助けてーーっ!!」

と叫んでしまった。




地下の備品保管庫に、私の声がこだまする。



すると、ガチャリと扉が開いた。



ドアの隙間から中を覗くのは、
ポッテリ堕天使の三国主任。



腕の力は抜けないけど、助かったと気を緩めた。



ドアの方に、期待を込めた視線を向けた。



しかし三国主任は……

私と土下座くんを見て、驚いたように口をパッカン開けると、


そのまま一言かけることなく静かにドアを閉め、


消えてしまった。




な……何で逃げるの!?


今私、とってもピンチなんですけどっ!!




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