ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
ぽってり体型の丸メガネ。
お世辞にもカッコイイと言えない三国主任。
でも、この人と結婚したら、幸せになれそうだと思わせてくれる。
三国主任を選んだ女性を、賢い人だと思った。
三人の内、安全パイの三国主任に断られ、困ってしまった。
堂浦さんと久遠さんの二択……
これは、どっちも全力で拒否したい。
選べずにいる私に、堂浦さんが立候補してしまう。
「はいはーい!オレッちの家においでよー!
可愛がってあげるからさー!」
それはマズイ。
非常にマズイ。
間違いなく今夜中に、処女喪失だ。
首を横にブンブン振り、
思わず、久遠さんの白衣を掴んでしまったのだった――――
二時間前のそんなやり取りの結果、
私は今、久遠さんの住むマンションに来ていた。
彼はさっさと中に入っていく。
一方私は玄関に立ったまま、
なかなか靴を脱ぐことが出来ずにいた。