ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
体の上には、白いシーツに包まれた毛布が一枚掛けられていた。
彼はそれを剥ぎ取り、私の体をあらわにする。
着ていたはずのワンピースは脱がされ、
代わりにホテルのマークが入ったバスローブを纏っていた。
何勝手に着替えさせてんのよ!
と怒りたかったが、
怒るより、慌ての方が勝ってしまった。
さっきベッドでもがいたせいか、バスローブの腰紐が解けて前合わせが緩くなっていた。
生肌が露出して、胸の膨らみが僅かに見えている。
花柄ピンクの下着はどこかに消え去り、
バスローブの下は、まっ裸だった……。
「キャア!」と悲鳴を上げてみたけど、
四肢を縛られているので、隠すことはできない。
ニヤニヤ見ている彼に、感想を言われた。
「結構、いい体してるね。
これ、ネットにアップしたら、
閲覧数100万越えしそうな気がする」
顔の前に突き付けられたのは、
彼のスマートフォン。
わざわざスクロールして、画像を全て見せてくれる。
目を見開き、絶句した。
まだ男の人には見せたことのない私の裸の画像が、何十枚も保存されていたのだ。
「これで分かっただろ?
あんたに拒否権はないんだよ。
これをネット上にばらまかれたくなければ、久遠の研究データを盗んでこい」