ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
久遠さんは研究所時代に恋人に裏切られ、研究成果を盗まれている。
女性蔑視的な発言が度々みられたのは、そのせいだ。
ここは私が堪えて、女性の信頼回復を……
いや、そんな大袈裟なことじゃなく、
私だけは何があっても裏切らないと、久遠さんに信じて欲しいから。
揺るがない私の言葉を聞いて、
彼は唖然としていた。
しばらく黙って私を見ていたが、
やがてその顔は醜く歪んでいく。
「馬鹿女が……
俺の計画を狂わせてんじゃねぇよ……」
苦虫を噛み潰したような顔してそう呟き、更なる暴挙に出てきた。
馬乗りに乗られて、バスローブの合わせ目を全開にされた。
光の下に晒される裸が、恐怖に震えた。
叫び声を上げようとしたが、出来なかった。
彼がポケットから丸めたネクタイを取り出し、それを私の口内に押し込んだから。