ぎゅっと抱きしめて~会議室から始まる恋~
私と由香、二人とも無言になってしまった時、聞き慣れた声がした。
「庶務課の可愛子ちゃん達、
サボリ?
俺ッチ今、外回りから帰ってきたところ。
ガールズトークに混ぜて〜」
ビジネスバッグを下げた堂浦さんが、いつものテンションで絡んできた。
「あれ?二人とも、お通夜みたいな顔してどしたの?」
由香は救世主が来たとばかりに、
助けを求めた。
「堂浦さん、夏美を助けてやって下さい!
久遠さんたら、ちゃんとしたプロポーズをしていないみたいなんです。
この子、そのことに今気づいて……。
好きでも、愛してるでも、君と結婚したいでも、何でもいいんです!
夏美にちゃんと愛情表現するよう、久遠さんに言って下さい!」