アタシのスプーン
ペット
アタシのペットは、国産のオオクワガタの♂♀ペア。
いわゆる昆虫の夫婦。それ

職場のヒトに、息子さんにと貰ったのが、三年前の今頃。
多分、風水的には、運気を下げるとかで、許されないと思うが、玄関の隅っこに、ひっそりとクワガタのケースは存在する。

クワガタ♂くんは、72mm。多分、人間に換算すると身長175cm位と思う。見ためは、色黒で、円らな瞳のイケ面。性格は、気が小さく臆病。しかし、♀には、優しい。いつも、側にいて、寄り添っているヒモタイプ。

クワガタ♀さん、小柄で行動的。肉薄。色黒。大食い。
アタシ的には…ゴキブリさんに、ノコギリが、小さい分かなり酷似と感じる。

でも、でも、結婚14年のアタシよりダンナさんに愛されているのは、間違ない。
虫に負けを認めざる得ないほど、会話が無いのに、食べてる時以外は、2匹一緒だ。

どうして、素人のアタシが2回もの、越冬に成功できたのかを自己分析。
近所のホームセンターで、貰った日に、クワガタムシ→ペア2980円の値札を見た。
たっ、高い高級虫。
愛らしいハムスターより高い
即、子どもに、いじらないように命じた。
本来の目的無視

元々、虫嫌い→触るのは、最小限。
しかも、掴むのは、怖いからファミマで貰った割り箸(マニアさん、ごめんなさいねぇ。)
そーなんです。
頑として、触らなかったのが、良かったんでしょうね。
餌も、アタシが、こよなく愛して食べる一口サイズのコンニャクゼリーより、単価10倍以上するプロフェッショナル用の繁殖ゼリーを通販で、まとめ買いした。
セコいけど、ただで頂戴したものを、殖やしてヤフオクに出し、小遣いを稼ごうと思った。
マニアには、高値がつくと知っても、割り箸でしか、触れ無いクワガタムシを殖やす勇気も根気も意欲も直ぐに失せた。
クワガタムシは、ただだったが、ケースに専用の土、クワガタムシ用の怪しげなミネラルウォーター、餌代と軽く一万円以上の投資となっている。
撫でることも、眺めることも無い。
万が一、脱走されれば間違なくない、怖くてバルサンを焚くであろうアタシのペットのオオクワガタさんの話である。
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