君から好きを引き出す方法




なんで?



こんな事初めてだよ。



さすがに怒った?



怒るでしょう。



いや、傷ついた?



そりゃあ傷つくよ。



もしかして事故?!



今頃病院!?





色々な事が駆け巡って不安な気持ちでコサージュを見てしまう。





不安?




なんでよ?!






自分の中の葛藤に苛まれ、ずっと寄りっぱなしだった眉間もも疲れてくる。



会えないと昨日の文句も・・・・・お礼も言えないじゃない。


不便さにイラつきさえ感じてくると、手元にあった携帯を手にして躊躇いながら操作した。


携帯には不本意にも玄の番号が入っていて、その番号を睨みながら迷ってしまう。


かけるべきか否か・・・。


それでもコサージュを目にすると気になって、ああ、もう!と勢い任せに呼び出しボタンを押してしまった。


無機質なコール音が耳に響き、その回数が増えるごとに緊張も高まる。


そういえば男の人に電話するとか私初めてじゃない?


で、出たらなんて切りだす?


なかなか繋がらないそれのせいで無駄に悩みが増えていき、やっぱり止めようかと耳から話しかけた時にコール音が途切れた。


あっ、出た?!




“・・・・・・はい・・・”


あれ?なんか・・・。


「えっと・・・・、美咲・・ですけど・・・」


“・・・・うん・・・、表示・・見て出た・・・”


「・・・・いや、なんて言うか・・・・、生きてる?」



間抜けな質問だと思いながらその質問は確信をついたらしい。


どうもいつものような反応もなくもっといえば掠れたような声に微妙な表情で話してしまう。


そうして懸念した事があたりであるように返ってきたのは。


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