君の世界
「響…もう目を覚ますことはないよ。」
直人のベットの端に座り髪を鋤く響
優しく微笑むその瞳は何処か虚ろだ。
「響…直人は幸せな夢を見ているんだろう…そんなに幸せそうな顔は起きているときには見たことないだろう…」
応えない響に呟くように話しかける真中
「本当にこれで良かったのか?」
そっと囁く響
「ちゃんと話し合っただろ?それとも全てのスイッチを止める?止める事はいつでも出来るよ。」
「…いや…失いたくない…」
「直人…君の世界は幸せなのか?君の…」
真中が肩を震わせる。
響が驚いて顔を上げると真中は瞳を閉じていた。
直人は微笑んだまま眠っている。
目覚める事のない眠りの世界で…
了


