君の世界
出席をとる担任の声に

「男かよ~」

落胆の声


確かに僕は背も低く華奢だからよく女の子に間違われる。

極めつけが母さん似の顔だった。

「飯島は体育の時は保健室で自習をするように…」

「分かりました。」


少しザワつく教室に毎度のことながらうんざりする。


僕は生まれつき心臓が弱く、片方の肺が潰れている。

その為に階段の昇り降りでさえドクターストップをかけられている。


もっとも階段の昇り降りくらいは医者の言うこときいてはいないけど…

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