君の世界
何度も頬を張られ
何度も無理矢理された。
朝なんだろう仕事の前に身支度に帰る真中は僕を寮の玄関に掘り出した。
「直人?直人!?畜生待て!」
痣だらけの顔の口の端に固まりかけた血をこびりつかせ、いろんな汚れにまみれた姿で転がされた僕は意識が朦朧としていた。
玄関で待っていた幸雄が走り去る真中の車を追い掛けようとする。
「…救急車が先じゃない?」
寮長の声が聞こえたような気がしながら、意識を失う。