君の世界


「お前はどんだけVIP扱いなんだよ?」

明らかに他とは違う広さの部屋に一人

まるでワンルームマンション並の部屋だった。

「皆は違うんだ?」

「当たり前だろ!6畳に二人だよ。シャワーもトイレも共同だし、キッチンなんかないぞ?普通は!」

「特別扱いっていいことも悪いこともあるから…」


「俺は特別扱いされてぇよ。」


幸雄は文武の武の方の特別推薦らしく、そのわりに部活には入っていないという謎もあった。


「まあ勉強くらいは教えてやるよ。」

親切にしてもらった礼くらいはするつもりで僕は幸雄に言った。

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