full of love~わが君の声、君の影~
「大丈夫ですか?」
わあああ今一番声をかけられたくないっ。
「大丈夫ですか?救急車呼びましょうか?」
しかも女性の声だ。
格好悪すぎるだろ;
だからと言って無視するわけにもいかない。
ゆっくり顔を上げると
メガネにニット帽の女性?がこちらをうかがっている。
街灯を背に受け完全に表情がわからない。
「いや・・ちょっと」
と答えにつまると
「もしかしてお腹痛いんですか?お手洗い捜してますか?」
そう!ピンポン!
「は、はい・・」
「肩貸しましょうか?」
ううっありがたいけど・・
「大丈夫です・・おさまってきたので1人でいけますっ」
ここは気合を入れていくしかない!
勢いをつけて立ちあがると女性に会釈してコンビニに向かって早足で歩き出した。
が
まだ早かった。
10歩ほどでまたへたりこむ結果に。