full of love~わが君の声、君の影~
「こんばんは。初めまして神島と申します。今日はいらしてくれてありがとうございます」
といつの間にか俺の横から神!?
「あっお前いつのまに・・」
「うちの晴喜がご面倒をかけたそうで、お世話になりました」とぺこり。
あっけにとられている俺を無視してこいつしゃべるしゃべる。
「あ、こちら娘さん?おいくつですか」
彼女が隣の少女?をひじでつつく。
「あ、えっっと16です」
顔があっという間に真っ赤だ。神のファンなのかな。
「えー16?てことは高校生?」
「あっはい」
「そんな大きなお子さんがいらっしゃる様には見えませんね・・若いお母さんで自慢だね?」
「そんなこと・・大学の時の出来ちゃった結婚だったので」
と娘さんのかわりにあっけらかんと答える彼女。
「おいっいきなり失礼だろっ」
やっと声が出た。
「すみません・・TVみてればわかるだろうけど、こいつこういう奴なんです・・」
「・・・悪かったなこういう奴で」
「ちょっと黙ってろよ!」
「へ―――い」とやっと神がこの場を離れる