full of love~わが君の声、君の影~
なんなんだこの人は。なんでいつもそんなに落ち着いていられる?なんで俺を責めない?俺のこと何とも思ってないからか。だから電話がなかろうと女と付き合おうと入院しようと・・関係ないからそうやって・・平然としていられるんだ。
熱のせいか?俺は更に頭が熱くなっていた。
「ちょっと人が良すぎるんじゃないんですか!?」
俺は彼女の腕をつかむと強く自分へひっぱり肩を押した。何の抵抗もなく彼女はベッドの上に仰向けに倒れる。
軽い。
その上からかぶさるように彼女の顔の両横に手をついた。
彼女の目が見開かれる。
「こんな見知らぬ男に声かけて薬だってたまたま持ってただって?待っている間に買って来てくれたんだろ?今日だってこんな独身男のとこノコノコ来ちゃって・・何されても文句言えねえからなっ!」
俺は訳のわからないことを言っている。
彼女は何も悪くないのに。ただただ優しいだけなのに。
俺は彼女にひどいことばかりする。ひどいことばかり言う。