full of love~わが君の声、君の影~
彼女の目を見据えてその奥をさぐった。
だが彼女は視線をはずすことなく
「私の方こそ若い男の弱った所につけこんで押し倒す気なのかもよ」
「へ?」
彼女の口からそんなセリフが出てくるとは想像してなかった。
すると彼女は俺につかまれていない方の手を俺の頬に当てた。
そのひんやりとした冷たい手にドキッとする。
部屋は温かいのになんで手はまだ冷たいまま?
「まだ無理しちゃダメだよ・・ほらこんなに熱い」
余計に顔が火照る。
彼女の声はいつも通りの穏やかな声。
だけどわずかに瞳が揺れている気がした。