full of love~わが君の声、君の影~

「ふざけんな!」
俺は路上にも関わらず大声を出していた。

「なんでそんな大事なこと言わねえんだよ!俺たちは・・」
俺たちは・・?いったいどういう関係なんだ?

「・・俺たちは・・クリスマス会やった仲じゃん!」
そこか?俺?

「けっこう話してきたよなあ俺たち!なのになんで?その程度か俺は!」
すっかり頭に血がのぼった俺は車に飛び乗った。


エンジンをかける。
スタートさせる前に彼女の方をちらっと見る。

うつむいている。顔が見えない。
それを吹っ切るように車を出した。


(なんなんだよ全く。彼女のことを一番わかっているつもりでいた自分が恥・・バカみたいだ・・)

車を信号で停める。

(でも・・離婚したってことは俺にとっては朗報じゃね?)


すぐして車のドアがドンドンと叩かれる音がした。
窓の外を見ると彼女が自転車で横付けしている。

車道のど真ん中。
怒っているようなそれでいて今にも泣きだしそうな見たことない顔をしていた。

すると後ろからクラクションが。
信号はもう青に変わっていた。
俺はあわてて窓を開け

「危ないから先に行って!」
と交差点の先を指差す。

彼女が先に行ったのを確認してから車を出す。
クラクションが鳴り響く。

「あ!」

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