ブランコ。
僕はリエから懐中電灯を受け取り、掃除道具入れのドアを少し開けて、相手の動作を耳で探る。

出来れば、しっかりと証拠を掴みたい。

もう二度とリエにこのようなことをしないように。

あやふやな状況ではなく、逃げも隠れも出来ない状況に踏み込みたい。

その為の準備もしたし細工もしている。

そして、その為に、危険を顧みず、犯行現場に一番近い場所に潜入している。

ただ、リエが来てしまったことだけは誤算だった。
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