黒色女子を個人授業
「これからは、打ち合わせも宮間さんに同席してもらいます。
ですから天野さんは社内で、今井さんとの作業に集中してください」


柔らかな言い回しをしているけれど、何を言いたいのかは分かる。

干されたのだ。私は。

あんなことがあったから。

もうクライアントの元へは連れていけない、そう判断したのだろう。


私の代わりは全部宮間さんが務めてくれる。

大城さんは、私よりも宮間さんを選んだんだ。


悔しいというよりも、情けなくて涙が出そうだった。
< 281 / 510 >

この作品をシェア

pagetop