薬指の約束は社内秘でー婚約者と甘い生活ー【番外編】
こんな風に朝から予定外の甘い時間を過ごしてしまい、優生がのんびりと新聞を読む時間はなくなってしまった。
でも会議が予定されている時間には、余裕を持って間に合いそうでよかった。
玄関で靴を履く優生の背中にホッと息をつくと、不意に振り返った彼に「愛」と呼ばれる。
長いまつげを伏せてきた優生が、そっと掠めるだけのキスを頬に落とした。
ドラマや漫画の世界では何度か見たことのある『お出掛け前のキス』を初体験し、心臓が馬鹿みたいに跳ね上がる。
「めっ、珍しいね。優生がこんなことっ、するなんて――」
すごく嬉しいけど、ちょっと照れくさいかも……。
キスの感触が残る頬に手を添えたら、余裕ありげな笑みで見下ろされた。
「見送りのとき、いつも物足りなさそうにしてたからな。たまにはこんなバカップルもいいだろ」
でも会議が予定されている時間には、余裕を持って間に合いそうでよかった。
玄関で靴を履く優生の背中にホッと息をつくと、不意に振り返った彼に「愛」と呼ばれる。
長いまつげを伏せてきた優生が、そっと掠めるだけのキスを頬に落とした。
ドラマや漫画の世界では何度か見たことのある『お出掛け前のキス』を初体験し、心臓が馬鹿みたいに跳ね上がる。
「めっ、珍しいね。優生がこんなことっ、するなんて――」
すごく嬉しいけど、ちょっと照れくさいかも……。
キスの感触が残る頬に手を添えたら、余裕ありげな笑みで見下ろされた。
「見送りのとき、いつも物足りなさそうにしてたからな。たまにはこんなバカップルもいいだろ」