薬指の約束は社内秘でー婚約者と甘い生活ー【番外編】
そうだったんだ。でも、じゃぁどうして……。
珍しく大地に言い負かされ、悔しげに顔を歪ませる父に、「お父さん」と声をかける。
頭に浮かんだ疑問をぶつけてみた。
「誰にも内緒で再検査したって……。もし何か問題があったら、どうするつもりだったの?」
質問の答えは返されない。
でも、父の歪んだ顔が、言葉よりも饒舌に答えを教えてくれた気がした。
「私と大地には……言わないつもりだったの?」
自分で吐き出した声に、胸が締めつけられる。
私と大地――。
そういう言い方をしたけれど、父が隠したかったのは私にじゃないかなって思った。
結婚を控えて、幸せいっぱいな私に余計な心配や迷惑をかけたくない。
そう思って、隠そうとする気持ちもわからなくはない。だけど、そんなの……。
珍しく大地に言い負かされ、悔しげに顔を歪ませる父に、「お父さん」と声をかける。
頭に浮かんだ疑問をぶつけてみた。
「誰にも内緒で再検査したって……。もし何か問題があったら、どうするつもりだったの?」
質問の答えは返されない。
でも、父の歪んだ顔が、言葉よりも饒舌に答えを教えてくれた気がした。
「私と大地には……言わないつもりだったの?」
自分で吐き出した声に、胸が締めつけられる。
私と大地――。
そういう言い方をしたけれど、父が隠したかったのは私にじゃないかなって思った。
結婚を控えて、幸せいっぱいな私に余計な心配や迷惑をかけたくない。
そう思って、隠そうとする気持ちもわからなくはない。だけど、そんなの……。