薬指の約束は社内秘でー婚約者と甘い生活ー【番外編】
胸を占領していく痛みに奥歯を噛み締めると、それまで黙っていた優生が父の方へ歩み寄る。
父をまっすぐ見据えた彼は、「一週間前は言えなかった本音を話しても、いいですか?」と静かに口を開いた。
「あの日。お父さんは、『もし何かあっても、俺のことで家族に迷惑はかけるつもりはねぇ』そう言ってましたけど。あと少しで家族の一員になる僕も、その言葉は寂しく思いました」
そこで言葉を止めた優生は、父に向けた視線をちらりと私へ動かす。
ほんの一瞬。見つめあったあと、彼は再び父を見つめながら話を続けた。
「大切に想うから話せない気持ちもわかります。少し前の僕がそうでしたから……。だけど、愛さんと付き合うようになって、二人で過ごす時間が増えていく中で、大切だからこそちゃんと向き合って話さなきゃならないと思いました。
そばにいて支えてくれる存在があるからこそ、乗り越えられることっていうのは、これから先もきっとあると思うんです」
父をまっすぐ見据えた彼は、「一週間前は言えなかった本音を話しても、いいですか?」と静かに口を開いた。
「あの日。お父さんは、『もし何かあっても、俺のことで家族に迷惑はかけるつもりはねぇ』そう言ってましたけど。あと少しで家族の一員になる僕も、その言葉は寂しく思いました」
そこで言葉を止めた優生は、父に向けた視線をちらりと私へ動かす。
ほんの一瞬。見つめあったあと、彼は再び父を見つめながら話を続けた。
「大切に想うから話せない気持ちもわかります。少し前の僕がそうでしたから……。だけど、愛さんと付き合うようになって、二人で過ごす時間が増えていく中で、大切だからこそちゃんと向き合って話さなきゃならないと思いました。
そばにいて支えてくれる存在があるからこそ、乗り越えられることっていうのは、これから先もきっとあると思うんです」