青空の下月夜に舞う
部室裏を覗いて驚いた。


「おつかれ」


そこに居たのは……金髪頭の慶太郎。

ニコニコと胡散臭い笑みを浮かべ、右手の指にはタバコ。

細い筋が立ち上っている。


「お。何でいんの、って顔してんね~。いいよ、隣座っても」

「……いや、だいじょ……」

「噂の真実、教えてやんよ?」


慶太郎が居るなら、と。
体は悲鳴を上げているけど、別の場所にいこうと、大丈夫と告げたかったのに。

被せ気味に放たれた言葉は、私をここに留まらせる一瞬の迷いを発生させた。


「“意味も分からずにフクロにされて”って顔してるよ?麻衣ちゃん、は。」


当たり前の感情だ。
私は完全な被害者。
あんた達に関わると、ろくな目に合わない。

それは強く感じるのは当然だろう。
< 153 / 319 >

この作品をシェア

pagetop