青空の下月夜に舞う

立ち去り際に、


「いい憂さ晴らしできた~」


と言いながら笑って遠ざかっていった。


身体中が痛い。

何で。私がこんな目に合わなきゃいけないの、なんて。考えるだけで悔し涙が出そうで。


昼休みが終わり、予鈴を告げるチャイムが鳴ったけど。

このまま授業には出れない。
口に広がる血の味。
砂まみれの制服。

視線を起こし、目に入ったのは、バックネット横にある野球部の部室。


その裏は丁度日陰になっていて、太陽が照りつけるバックネット裏よりも、幾分ましだろうと。

痛む体を何とか起こして、右足を少し引きずりながら足を踏み出した。



いっ……!!

地に足を付けて歩く度右太ももが痛い。
何とか部室の壁に体重をかけ、裏に回ろうとした。
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