神風の如く
華蓮は的確に指示する
ただし、池田屋が本命だと気づかれてはならない
四国屋に行く人たちにも適当に何か言わなければならなかった
「近藤さんは堂々としてて下さい
ただし、無理はしないで」
「あいわかった」
「原田さんは動きが大きいから、お腹に気をつけて下さい」
「おう」
「斎藤さんは剣をしっかり磨いて、斬れるようにして下さい
いつもよりも念入りに」
「ああ」
「井上さんは足元に気をつけて下さい」
「そうだな、私も歳だし」
「山南さんは、私たちが帰る頃に屯所待機の隊士にお湯とお酒を用意させるように指示をお願いします
治療に使うので……
きっと怪我人は出てしまうでしょう」
「わかりました、屯所は私が守ります」
「土方さんはいつも通りの冷静さを保っておいて下さい
頭フル回転させておけば大丈夫です」
「ふ、る回転?
よくわからんが、冷静さは保つ」
華蓮は説明を加えたくなったが、最後の人が一番重要だったので、そのままにした
「最後に………沖田さん
何があっても私と一緒にいて下さい」
沖田総司は池田屋で吐血し、戦線離脱すると言われている
もちろんそうならないように、今までこっそりと滋養のいい食べ物を食べさせたり、予防はしっかりとしてきた
しかし、史実通りになる可能性が十分高い
もし、沖田が倒れた時に誰かがいなければ、斬られてしまう