神風の如く






さて、根性を試されている、か───






どのみち、この時代では毎日が戦場だ






堂々としてなければ生きていけない






それは華蓮も承知していた













「うるさいですね………」






突然の華蓮の言葉に隊士たちが一斉に黙る






「私は男だ!!

行く宛がなかったところを近藤さんと土方さんに拾って頂いた身

その恩を返すためにここにいる!!!」





──ダンッ





右手の拳を床に打ちつける





空手をやっている華蓮だ、ものすごい音がした





「それでも何かあると言うのなら、直接言いに来い!!!」






──────……






隊士たちも、近藤や土方も唖然としていた






根性を見せろ、とは言ったがまさかここまで言うとはな────土方は軽く笑った






そして、次の日から華蓮は平隊士たちから恐れられる存在となる─────







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