偽フィアンセは次期社長!?
「松田、月菜ちゃんから呼び出しじゃない?」


高村さんがからかう。


「まさか……いや。俺じゃないわ」


「えー?……あ、あたしだ。あれ、ばあちゃん。やだー」


高村さんは、義理のお母さんをばあちゃんと呼ぶ。


「ちょっとごめん、出るね。はい、もしもしー?」


バタバタと席を立つ高村さん。



……ちょっと。


オオカミ課長と、二人っきりにしないでいただきたい!!


「あー、あたしちょっと……」


月菜ちゃんの様子でも見てこよう、と腰を浮かせる。


逃げるが勝ち!


「……オイ」


…………はい??


声のトーン……怖いってば。


すぅっと、背中が寒くなる。
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