偽フィアンセは次期社長!?
もしかしたらしばらく出店出来ないかも、という思いがお互いにあったためか、今回はギリギリまで居たため、周りのブースより片付けるペースが遅い。
「さーてと、そろそろ行くー?」
あたしの後ろで作業をしていた那由子に声を掛ける。
あたしの作品の売れ残りが多かったせいで、ブース全体の片付けはあらまし那由子に任せてしまって……
「?」
返事はないのに、気配を感じて振り向くと……
那由子があたしに向かって倒れ込んでくるところで。
すんでのところで受け止めたけれど、何が起きたのか分からない。
チラッと見えた那由子の顔は、血の気がなくて真っ白だった。
「那由子?那由子?那由子ーーーーっ??」
顔が見えないけど、必死で身体を支えながら声を掛ける。
「さーてと、そろそろ行くー?」
あたしの後ろで作業をしていた那由子に声を掛ける。
あたしの作品の売れ残りが多かったせいで、ブース全体の片付けはあらまし那由子に任せてしまって……
「?」
返事はないのに、気配を感じて振り向くと……
那由子があたしに向かって倒れ込んでくるところで。
すんでのところで受け止めたけれど、何が起きたのか分からない。
チラッと見えた那由子の顔は、血の気がなくて真っ白だった。
「那由子?那由子?那由子ーーーーっ??」
顔が見えないけど、必死で身体を支えながら声を掛ける。