偽フィアンセは次期社長!?
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「やっぱり、人の嫌がる仕事を進んでやるお利口さんには女神様が微笑みますね……」
印刷室から、精神的にへとへとになりつつ戻ると、月菜ちゃんが遠くを見つめながら呟いていて。
「……どしたの?急に」
振り向いて、あたしを見る顔が何だか険しいのは何故に……。
「どーしたもこーしたもないですよっ!!」
ええぇえ。怒ってる。
「あたしもね、そりゃ、悪いなぁーと思ったんですよ!
でも、仁美先輩がいいよいいよーって言ってくれるからつい甘えちゃって……」
「……な、なんの話??」
がば、とデスクに突っ伏して月菜ちゃんが泣き真似をする。
「仁美先輩が、印刷してくれてる間に、新しく企画部に配属された新顔イケメン、柳瀬さんが来て、『糸島さんは?』とか言うし!!」
……え?
てことは、あたしがあそこに居るって知ってて来たんだ……?
偶然ぶっちゃって、感じ悪い。