偽フィアンセは次期社長!?
課長が口をぱくぱくしながら、声の聞こえる方を指差していて。


聞き取れないので、ちょっと近づいてみる。


「……モシカシテ、アイツカ?」


……あぁ、そうか。


課長に、逆ギレしたときに、そんな話をしたっけ。


ずっと前にも車で話した気がする。


思わず、うんうんと頷く。



『再会したら、お願いだからヤってくれって……』


「……っ!!!」


思わず声をあげそうになる。


『きゃー、大胆!あははは……』


ふるふるふる、と思いっきり首を横に振る。


だめだ、泣いちゃいそうだってば。


「ほんと……なわけねーよな」


課長が口パクをやめて、呟く。
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