魔界姫志ーまかいきしー


私の思うままって…。

でもまあ、折角だし受け取っておこうかな。

「ありがとう…」

私はその杖とやらをポケットに仕舞いルイさんに微笑みかけた。


「…それじゃあ行きましょうか」

少しルイさんの頬が赤くなってたのは気のせいかな…?

不思議な気持ちで私達は先へ進む。

暗黒の森を抜ければフリュース国は近くなるってルイさんが言ってたけど

フリュース国って一体どんなところなんだろう…?






この時の私はまだほんの少し軽い気持ちで進んでいたのかもしれない。

この先で起こる数々の悪夢に知らずの内に目を背けようとしていたのかもしれないーー





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