太陽の家
「ユキ、クモ」


振り返ると、そこにはキャバが立っていた。

イモ子とタイヨウが運ばれた病院は同じところだったのだ。

「キャバ……イモ子は?」

「もう検査は済んで……命に別状はないけど……精神的に参ってるみたいで、鎮静剤みたいなの打ってもらって、別室で眠ってる」

「……無理もないか」

いきなりのタイヨウの変貌に、ユキも困惑している。

「そっちは?いま、連絡しようと思ってたんだけど」

「……何か、いきなりタイヨウが血を吐き出して……」

「えっ?何で?」

「ま、まだわからん……。何の病気かも……俺ら、救急車呼んだだけだし」

手術室の中で、何が起きているのか。

「……何があったの?」

「イモ子から聞いてない?」

クモが口を開いた。

「聞ける状態じゃなかったよ。ずっと……泣いてて」


ユキとクモは、キャバに今まであったことを全て話した。


「……そんな事が?」

「こんなウソがつけるか……」

「……私、ニートに連絡いれてくるね」

そう言ってキャバは立ち去り、ユキはクモと二人きりになった。

「………………」

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