太陽の家
確かに、イモ子に想いを告げられたところで……答えることは、できない。

「それに気づかず、気楽なもんだよな。イモ子と隣のクモの部屋をラブホ代わりにして」

「っ!!」

タイヨウの暴言にすかさずクモはタイヨウの胸倉をつかんだ。

「何だよ。クモだって、イモ子の気持ち、気づいてたから……イモ子にあんなに冷たく当たったんだろ?」

「………………」

クモは思わずタイヨウを殴り飛ばし、タイヨウは床に倒れた。

「おい!」

ユキはタイヨウとクモの間に制止に入った。

「ぐほ………」

「え……?」

ユキがタイヨウの方を見ると、タイヨウは倒れたまま、血を吐いている。


「タイヨウ……?」

タイヨウは、助けを求めるように呟いた。

「ふゆ……み……」

「ふゆ……み?」

「おい、救急車」

呆気にとられたユキをクモが急かして、結局119番をした。

すぐに救急車がかけつけ、ユキとクモも付き添うことにした。

病院の入り口に到着し、そのまま手術室へ運び込まれた。


ユキとクモは、そのまま手術室の前で立ち尽くした。

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