太陽の家
クモは、長身の細身で美形なのだが、タイヨウの言うとうり少し怖そうな顔立ちをしている。
髪は坊主で、うっすら茶髪だ。
「ほら、ユキ」
クモはイモ子から受け取った包みを、隣のユキに渡し、ユキも「ああ…」と言ってフツーに受け取った。
(あれ……?いらない?)
イモ子が不安そうに立ち尽くしていると、クモはイモ子に「ん」と言って手の平を見せた。
「へ……?」
「俺の分」
「あ、ああ……」
さっき受け取ったのはユキの分で、クモは自分もちゃんと貰ってくれるつもりだったのだ。
イモ子としては、出来れば顔を覚えるのも兼ねて、一人ひとりに手渡ししたかったのだが。
(まあ……気をきかせてくれたんだし)
イモ子はクモに包みを渡し、テーブルを回って、向かい側のキャバの元へ行き、包みを差し出した。
「……私、卵アレルギーだから無理」
「え……」
よく見ると、他の全員の手元にはたまごスープが置いてあるが、キャバの前には置かれていなかった。
「すいません」
「…………………」
髪は坊主で、うっすら茶髪だ。
「ほら、ユキ」
クモはイモ子から受け取った包みを、隣のユキに渡し、ユキも「ああ…」と言ってフツーに受け取った。
(あれ……?いらない?)
イモ子が不安そうに立ち尽くしていると、クモはイモ子に「ん」と言って手の平を見せた。
「へ……?」
「俺の分」
「あ、ああ……」
さっき受け取ったのはユキの分で、クモは自分もちゃんと貰ってくれるつもりだったのだ。
イモ子としては、出来れば顔を覚えるのも兼ねて、一人ひとりに手渡ししたかったのだが。
(まあ……気をきかせてくれたんだし)
イモ子はクモに包みを渡し、テーブルを回って、向かい側のキャバの元へ行き、包みを差し出した。
「……私、卵アレルギーだから無理」
「え……」
よく見ると、他の全員の手元にはたまごスープが置いてあるが、キャバの前には置かれていなかった。
「すいません」
「…………………」