極彩色アリス

残り物をひとつのお皿にまとめて置き、戸棚からラップを取りだし料理をくるむ。
それを冷蔵庫にしまってからお皿を洗う。
洗い終わったお皿を水切りに立て掛けてダイニングを出ていこうとした。

後ろから強欲や暴食が何か言っていたが無視するつもりでドアノブに手をかける。
…開ける前に扉が開いた。
見ると兎が首をかしげて立っていた。

『あれ、もう食べ終わっちゃったの?』
「………」
『まぁいいや。 皆にお知らせだよー(笑) 玄関ホールに【掲示板】を設置したから見ておいてね♪ 皆の生活に欠かせないものだよ』

兎はくるりと方向転換してそのまま走っていってしまう。
【掲示板】…。
見ておいた方がいいだろう。

ダイニングを出る際、顔だけ振り向いて、

「……ごちそうさま」

呟くような小さな声で挨拶をしてからダイニングを出ていった。
そのまま玄関に向かって歩く。
大きな玄関の右隣に小さな掲示板が掛けてあるのが見えた。

近づいて見上げてみる。
そこに載っていた文字に鳥肌がたった。

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