極彩色アリス
食事の挨拶もなく食べ始め、尚且つ行儀がかなり悪い私に視線が集まる。
サラダを口に入れてから顔をあげる。
「怠惰ちゃん、お行儀が良くないです。 背筋を伸ばして、ちゃんといただきますって挨拶しないと」
強欲が顔を少し歪める。
怒っていると言うより叱っていると言った方が正しいだろう。
そんなことをお構いなしに食事を続けると周りが静かになった。
皆が私を見て嫌そうな顔をしている。
唯一人、嫉妬だけは気にせず黙々と食べている。
「おい怠惰、頬杖くらいやめたらどうだ?」
「あの、あまり…皆を困らせないほうが… 」
「何だか、食欲が無くなっちゃうね…」
「皆もこう言いますし、怠惰ちゃん、姿勢を…」
ガタン。
強欲が言い終わる前に席を立つ。
元々少食だからさっさと食事を終わらせる。
料理は半分以上余っているが、今は食べられない。
「あれ、まだ残ってるよ?」
傲慢が首をかしげるが無視して食器を片付ける。