レオニスの泪
ー来るかな、あの、公園に…
いや、来ないだろうと決めつけつつも、時計の針が気になって仕方ない。
自分は行くのか、と問いかけてはいるが、何しろこんな時に限って、慧が眠らない。
ーいやいや、私だって明日仕事だし、行かないでしょ。
今朝から繰り返されている自問自答。
「はい、おしまい!もうこれで終わり。」
「えぇ~」
パタンと本を閉じれば、慧が残念そうな声を上げた。
「えぇ~じゃない。ママもういっぱい読んであげたし、遅い時間だし、ね?いい加減寝ないと明日保育所頑張れないよ?」
「うぅー…」
布団に入りながら恨めしそうに唸る慧を見て、私はふぅと溜め息を落とした。
「仕方ないなぁ…あと一回だけだよ?そうしたら寝るって約束、できる?」
「!うん!」
喜びを顔一杯に表して、慧が頷いた。
時刻は、22時半。