泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
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次の日

「おはよ…」

「あら、おはよう蓮唯」

蓮唯の母親、古都凪 美麗(ことなぎ みれい)。

「おはよう蓮唯。」

蓮唯の父親、古都凪 麗一(ことなぎ れいいち)。

「お父さん、お母さん。帰ってたの?」

「えぇ。私は朝帰ってきたわ。したら麗一くんが居たんだもの。
驚いたわぁ~」

「僕は1時くらいに帰ってきたんだ。
蓮唯は寝ていたからわからなかっただろうね。
美麗が帰ってきて疲れなんて吹っ飛んだよ。」

「あらやだぁ~…」

(この夫婦の娘にどうしてなってしまったんだろう…)

蓮唯は素直に思った。

「今日から登校なの?」

美麗が聞く。

「今日は入学式だけど…」

「そぅ。あの学校はお母さんの知り合いが理事長がやってる学校なのよね~。
それと…楓くんいるからね♪」

「ふぅん…楓さん…ってえぇ!?そうなの!?は、初めて知った…」

「あら?言わなかったかしら私…」

「言ってないよ!!ってもうこんな時間!?
ど、どうしよう!!間に合わない!!」

「蓮唯、送っててやる。乗れよ。」

慌てる蓮唯に麗牙は落ち着いて言う。

「い、いい!!遅れてないし!!走っていけるし!!」

「変なところで強がるなよ。いいから乗っていけって。」

「うっ!!わかったよ…」
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