泣き虫彼氏と強がり彼女。【上】
「うわぁ…なにあの車…」

「ラ、ランボルギーニ!?」

「やばっ…」

「ほら、蓮唯付いたぞ。」

そう言って麗牙はドアを開けた。

「もう…間に合ったのにっ!!」

蓮唯はそう怒ってドアから出る。

「あの子いいなぁ…。」

「お金持ちかな?」

「ねぇあれって…麗牙じゃない!?」

「ねぇ麗都もいる!!」

麗都と麗牙の登場で校門は大パニック。

蓮唯はそれを利用して体育館に入る。

「派手な登場だね。」

「朱音…。」

「おはよ。」

蓮唯の親友の朱音。

「おはよ…。」

蓮唯は疲れたように言う。

「どうしたのさ。
かっこいいお兄ちゃんたちが校門まで送ってくれたのに。」

朱音は嫌味たっぷりに言う。

「どこが…。おかげでこんなザマ。」

綺麗にセットされていた髪の毛がぐちゃぐちゃに…。

「あはは。まぁあんたは可愛いから大丈夫じゃない。」

朱音はそう言って鏡を持つ。

「ありがと。」

素直に受け取る蓮唯。

「それはそれでムカつくね。」

朱音はそう笑顔で言った。

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