暴走族に愛された不登校女子。
「…は?」
あたしが思わず言うと直樹も絶句していた。
「静って…誰だよ」
「そこ?」
「あー、アイツか。この前、杏が学校来た時の…仲良く喋ってやがった、あの野郎か」
「ちょっと! 静くんはそんなんじゃ…」
「黙れ」
頬を少しだけふくらませている直樹。
(本当にそういうところ、ずるい…)
頬にキスをすると、直樹はあたしを抱きしめた。
「お前の家と、俺の家は全然ちげーのに…。
この寂しい空気…。
何か似てる」
それだけを言うと直樹はその場で寝転んだ。
あたしもその横に寝転ぶと、懐かしい天井が目に留まる。