前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
「さて、ちょっと雰囲気が和んだ所で…
また嫌な話に戻るわね(笑)
ユウの相手は吉田ヒロシ。
こいつはサヨコとカイトを工藤に紹介
したクソ野郎よ!
ヨウスケと事前に話した結果
吉田はユウに任せるって決めたの。
11人の中で1番身体が大きいからすぐにわかるわ!
とにかくパワーファイターで一発貰っちゃうとかなりの痛手を負うことになる。薬物依存度が下手したら1番強いかもしれないから注意が必要。
ただし、動きが遅くて頭も悪いから
頭を使って、スピードを生かせば
ユウならなんの問題も無い。
雑魚払いしながらでも吉田のパンチだけは絶対に避けること。
打たれ強いユウでもキツイわよ…
脳が揺れるほどの衝撃だから。
気絶したらお終いだからね!
注意して。
それと、個人的に、ユウがやられたら
私が自分自身コントロール出来なくなっちゃう…」



紗江さんの言葉を聞いて
ユウタロウが優しく抱き締めると



「ああ、わかったよ。紗江…
相手に不足なしだ!
サヨコ達をあんな目に合わせた元凶か…
やり過ぎて殺さないように
注意してやるさ!」



「そうよ、ユウ…殺したらダメよ。
骨の4〜5本だったら大目に見るけど…」



「おうっ!じゃぁ遠慮無く
5本折ってやるよ(笑)」



「ええ、頼んだわよっ!!
そして、この戦いが終わったら
サヨコ達の所にお墓参り
行きましょうね!!
私たちまだお墓参り行けてないの…
2人の墓前に良い報告が出来るまで
行かないって決めてたから…」



「紗江……ああ、わかったよ。
行こうぜ!!」


2人は一瞬抱き締める強さをギュッと
強めるとパッと離れて



紗江さんはトシヤの方をふり返った



「さて、トシヤの相手は須藤アラシ
工藤の側近の中で組み合ったら
1番強い相手よ…
トシヤ…須藤を知ってるわね??」


「ええっ?!須藤君って………
俺が通ってた総合のジムの先輩で
すげぇ強くて俺らくらいの年の奴は
みんな憧れてた人じゃねぇかっ!
っていっても、半年くらいしか
俺は一緒に練習した事無かったんだけど
就職とかの影響で辞めたのかと思ってたなんでまたそんな世界に……」



「何があったかまでは詳しくわからないけど、トシヤが知り合ったくらいから
色んな不幸が重なって、あっちの世界の仲間入りになっちゃったの。
組長の息子の用心棒をしてたんだけど
工藤が仮釈された時に工藤の用心棒に
変えられたみたい。
工藤はやってる事は最低最悪な事ばかりだけど、とにかく人当たりがいいから
須藤の方はスッカリと工藤の忠実な犬に成り下がってるわ。
一度だけ工藤を逮捕出来るチャンスがあったんだけど、須藤の力で逃げられてしまったの。
彼の強さをその目で
見たことあるでしょう?
私の見立てだと、トシヤは須藤よりも
強いと思ってる。」


「ああ、俺が須藤と知り合った頃は
まだ小5だったから
すげえ強い人だなって思ってたけど
今の俺よりは絶対に弱いと思う…」





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