前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
「ミカ……これ……
一体誰にやられたんだ??」
健夫君が低い声でミカに問いかけると
「そんな酷い?? うーーん?!
私って鈍いのかなっ??イッ……」
んなわけねぇだろ!
痛くないわけない!!
ぼっこり腫れてるじゃねぇかっ!!
どうやってぶん殴られたか丸わかり
だって!!
ミカがとぼけるから
健夫君が軽く触れたら
ビクッとなってるし……
てか、俺今からミカにこの傷つけた奴だけでも地獄行きにしてきていいかな?
怒りで血の気が引いてきた…
すると、櫻井先生が
「おいっ、ちょっと2人とも…
俺は怒らせるために
見せたんじゃないよ?
この体で、竹刀が触れるのか?って事
を2人に問うてるの。
医者じゃない礼二君だって
わかるだろ??」
んなことわかってんだよ!
でも、こんなん見て怒んない奴
いるわけねぇだろ?!!
しかも、俺の世界一大切な女の体に
こんな傷つけられて黙ってられっかよ!
「………櫻井先生の言うことは
よくわかります。でも、これ見て
怒んない奴います??
しかも、俺の大切な人なんですけど…」
出来るだけ感情を出さないように
言葉を選んで話したら
すげぇ低い声になってた。
てことは、健夫君もかなりキテる。
健夫君は拳をグッと握りしめると
櫻井先生を一瞬射るような目で
見た。
すると、櫻井先生も真剣な顔して
健夫君を見返すと首を横に振った。
親族とか、そういうの取っ払って
医師としてミカの傷と向き合えって
言ってるような気がした。
そして健夫君が大きく深呼吸をすると
「ミカ?聞きたい事は山ほどあるけど
それは後でゆっくり聞くとして……
こんな状態じゃ、明日から竹刀を
振るなんて不可能だ。
祐介の言う通り。俺の答えもノーだ。」
「なんで??私は平気!!
それに本当は今からでもしたいくらいなのに…いくら健夫くんの言う事でも…
それは聞けない…」
珍しくミカがゴネるのを見て
健夫君も少しビックリして
俺を見た。
「ミカ…これじゃ、無理だよ…」
俺だって、こんなんなったら
普段の30%くらいの力しか出せない。
「そこをなんとかっ
お願いします!!櫻井先生。
それ以外の言う事なら
なんだって聞きます」
ミカは櫻井先生の手首を
すがるように掴んで懇願した
「はぁ…
さっきからこんな調子なんだよ…
困っちゃって…しかも、こんな顔で
お願いされると…
俺もどうしていいやら…
どうも俺はこの手の顔には滅法弱くて」
櫻井先生のその言葉にハッとした
ミカは慌てて櫻井先生の手首を離すと
「あっ‼︎ごめんなさい……
私みたいなのに触られたら気分
悪くなっちゃいますよね??」
どうやら、ミカはとんだ勘違いを
しているようで櫻井先生から急に距離を取った。
ミカ…櫻井先生はね、君の顔が
めちゃめちゃタイプなんだよ?
ドストライクって意味なんだよ?
まぁ、俺的には誤解しててもらって
距離を取ってもらった方がラッキー
だけど(笑)
櫻井先生も呆気にとられてるし…
健夫君なんかズコッてなってるし(笑)
でもそんなの俺の鈍感なお姫様には
通用せず
ミカはいたって真面目に話を続けた。
「明日から竹刀を触れるなら……
2ヶ月後、3ヶ月後まで痛みが続いても
私大丈夫です!!
先生がどうしても私が嫌なら
健夫くんお願い!
お願いします……」
と、頭を下げた
一体誰にやられたんだ??」
健夫君が低い声でミカに問いかけると
「そんな酷い?? うーーん?!
私って鈍いのかなっ??イッ……」
んなわけねぇだろ!
痛くないわけない!!
ぼっこり腫れてるじゃねぇかっ!!
どうやってぶん殴られたか丸わかり
だって!!
ミカがとぼけるから
健夫君が軽く触れたら
ビクッとなってるし……
てか、俺今からミカにこの傷つけた奴だけでも地獄行きにしてきていいかな?
怒りで血の気が引いてきた…
すると、櫻井先生が
「おいっ、ちょっと2人とも…
俺は怒らせるために
見せたんじゃないよ?
この体で、竹刀が触れるのか?って事
を2人に問うてるの。
医者じゃない礼二君だって
わかるだろ??」
んなことわかってんだよ!
でも、こんなん見て怒んない奴
いるわけねぇだろ?!!
しかも、俺の世界一大切な女の体に
こんな傷つけられて黙ってられっかよ!
「………櫻井先生の言うことは
よくわかります。でも、これ見て
怒んない奴います??
しかも、俺の大切な人なんですけど…」
出来るだけ感情を出さないように
言葉を選んで話したら
すげぇ低い声になってた。
てことは、健夫君もかなりキテる。
健夫君は拳をグッと握りしめると
櫻井先生を一瞬射るような目で
見た。
すると、櫻井先生も真剣な顔して
健夫君を見返すと首を横に振った。
親族とか、そういうの取っ払って
医師としてミカの傷と向き合えって
言ってるような気がした。
そして健夫君が大きく深呼吸をすると
「ミカ?聞きたい事は山ほどあるけど
それは後でゆっくり聞くとして……
こんな状態じゃ、明日から竹刀を
振るなんて不可能だ。
祐介の言う通り。俺の答えもノーだ。」
「なんで??私は平気!!
それに本当は今からでもしたいくらいなのに…いくら健夫くんの言う事でも…
それは聞けない…」
珍しくミカがゴネるのを見て
健夫君も少しビックリして
俺を見た。
「ミカ…これじゃ、無理だよ…」
俺だって、こんなんなったら
普段の30%くらいの力しか出せない。
「そこをなんとかっ
お願いします!!櫻井先生。
それ以外の言う事なら
なんだって聞きます」
ミカは櫻井先生の手首を
すがるように掴んで懇願した
「はぁ…
さっきからこんな調子なんだよ…
困っちゃって…しかも、こんな顔で
お願いされると…
俺もどうしていいやら…
どうも俺はこの手の顔には滅法弱くて」
櫻井先生のその言葉にハッとした
ミカは慌てて櫻井先生の手首を離すと
「あっ‼︎ごめんなさい……
私みたいなのに触られたら気分
悪くなっちゃいますよね??」
どうやら、ミカはとんだ勘違いを
しているようで櫻井先生から急に距離を取った。
ミカ…櫻井先生はね、君の顔が
めちゃめちゃタイプなんだよ?
ドストライクって意味なんだよ?
まぁ、俺的には誤解しててもらって
距離を取ってもらった方がラッキー
だけど(笑)
櫻井先生も呆気にとられてるし…
健夫君なんかズコッてなってるし(笑)
でもそんなの俺の鈍感なお姫様には
通用せず
ミカはいたって真面目に話を続けた。
「明日から竹刀を触れるなら……
2ヶ月後、3ヶ月後まで痛みが続いても
私大丈夫です!!
先生がどうしても私が嫌なら
健夫くんお願い!
お願いします……」
と、頭を下げた