ふたりでひとつ
橘邸。
コンコン。
飛鳥の部屋の扉を軽く2回ノックする
「あーすーか!!」
名前を呼ぶと扉を開けてくれた
「なにかあったの??」
「今日、一緒に寝ていい??」
「は(笑)」
「話したいこといっぱいあるの!!」
「いやいや!!」
「枕の調達もOKだよ!!」
ぐっと親指をだした
「まってまって!?」
「ぁー布団の心配!?
私布団独り占めしないから!!」
「寝るのはだめですー!!」
「なんで!?」
「なんでも!!ほらー帰った帰った」
兄は笑顔で私を送り出した。
最近、兄が冷たいと感じることがある。
朝、起こしてくれなくなったのもそう。
お風呂上がりに兄がリビングの
ソファーで座ってテレビをみている
横に座ったらすぐどこかにいく。
他にもたくさんあるけど
なにより、一番変わったのは
部屋にいれてくれない。
「私が嫌い??」
「ちょっとまって、なんでそうなるの」
「もういいよ!!じゃぁね」
扉をかなり強引にしめて
自室に戻った。