カワイイ系男子に胸キュン【短編】
学校から駅まで10分。
私たちは駅のホームのベンチに座っている。
電車が来るまであと10分。


「ごめんね、瀬野くん。遠回りさせてる上に待たせちゃって。」


そう申し訳なさそうに言うと、瀬野くんはニコッと笑顔を見せた。


「あのさ、俺は長く皆川と一緒にいられるから逆に嬉しいんだけどな。

もしかして、皆川早く帰りたいの?」


そう疑うような目で見られて私は慌てて否定した。


「そんなことない!私も瀬野くんと一緒にいられてすごく嬉しい!」


私がそう力を入れて言うと、瀬野くんは困ったように笑って言った。


「あーぁ。ここにこんなに人がいなかったら…俺、間違いなく皆川のこと抱きしめてるのに。」


「なっ、何言ってるの?瀬野くんてば…。
そんなことサラッと口に出しちゃうなんて意外だな…。」


私は恥ずかしくて、うつむきながら呟いた。


「自分でも意外だよ。」


瀬野くんはそう言って、私の手をギュッと握った。


「ごめんね。俺、皆川に気持ちが通じて嬉し過ぎてさ。皆川が可愛くて仕方なくて止められない。」


「か、可愛くないよ!私なんて!
瀬野くんの方がずっと私より可愛い顔してるのに…!

…あ…」


瀬野くんはちょっとふくれた顔で私をにらんだ。


「俺、男だからそんなふうに言われるのあんまり嬉しくないし。

それに、皆川は俺の中じゃダントツで可愛いんだから否定して欲しくないんだけどなー。」








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