Sweet Christmas Eve♪
「先輩、此処は先日撮影に来たじゃないですか!」
次の場所は地元では有名なイルミネーション。
私も学生の頃や親とも来たことがあるし、先日は先輩のアシスタ ントとして撮影に来ている。
「ん、仕事はさっきの植物園で終わりや」
「えっ?」
じゃあ何で此所へ?
「ちょっとは俺等も仕事抜きでクリスマスの雰囲気を味わってもええやろ」
「先輩…」
私が残念がってたのを知っていたから。
「おっ!ウルウルしてる。感動したか?この泣きみそが」
コツンと額を突っつかれ
「ん?」
「泣いてないし。それに先輩、気障すぎます」
嬉しいくせについ憎まれ口をきいてしまうんだよね、私って。
「ハハハ…」
「せ、先輩」
先輩が私の手を…
「クリスマスやし特別な」
「フフフ…はい。でも先輩、今日はイブですよ」
「一々挙げ足取んな、このアホタレ」
ギュッと握り
「早よ行くぞ」
「はい」
2人イルミネーションの並木道をじゃれあいながら歩く。