いちご
女の子はたいそう残念そうな表情を浮かべ、苺を手の平に乗せました。


「お話しできないんだね。人間と話をしたら、いけないもんね?」


女の子は涙を浮かべて苺に謝りました。



「平和な日が、懐かしい。またあんな日が来るのかな?」



それから毎日、苺と女の子はお話をするようになりました。


苺は、うんうんと頷く事しかできませんが、二人はとても楽しい時間を過ごしました。
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