よくばりな恋
「それを言うなら翠の方がオシャレさんやん。オフクロさん、口うるさいけどセンスええよね。めっちゃ可愛い」
空くんのストレートな褒め言葉が恥ずかしくて赤くなって下を向いてしまう。
「翠はさ、色が白いからそんな頬染めたら可愛いすぎ」
空くんが人差し指で頬を突く。
「そっ・・・・・空くん!」
「あはは、ホント男に免疫あらへんな。
まあしょうがないか、オレすごいイケメンやし」
自分で言うかと思うけど、事実だからツッコミようがない。
空くんがかがんで、わたしの目を見る。
「そのイケメンをさ、ただのアシに使うんだから翠もたいしたもんだ」
楽しそうに言いながら、ソファーに置きっぱなしのわたしのコートを取り、肩に着せかけてくれる。
「・・・・・・・・・・なんかすっかりオトナになったんやね。ビックリした」