よくばりな恋
「そらいつまでも中学生やないでしょ。オレ、もう22よ」
「だよね。なんかいつまでも小さくて生意気な中学生やと思ってたのに・・・・・」
わたしの荷物を持って、肩を抱く空くんを見上げる。
「小さいのは翠やし」
「ひどっ」
笑いながら車へ向かう。
おじさまの車なんだろう。大きな国産の高級車だ。
「忘年会、6時からやっけ?まだ時間あるし、ちょっとドライブしよ」
「空くん、用事ないの?わたしなら自分で時間つぶすし、適当なところで降ろしてくれていいよ?」
「残念ながらありません。オレ海斗ほどはモテないから今フリーやし」
急に名前が出てドキリとする。
「まあ、オレこのまま行くとずっと大学に残るか企業の研究室入るかだし、医者に比べるとお金は儲からへんよな」