よくばりな恋
「抱けないのに、なだめて、甘やかして、30も過ぎた男がキスだけで我慢とか有り得へんやろ!好きやなかったらどんな我慢大会だっ!?」
先生の胸に抱きしめられる。
「からかって遊んでたのは認める。だけどすぐに翠がいじらしくて愛しくなったよ。他の男がおまえを触るなんて想像するだけで嫌だ。空でさえ許されへん」
涙が先生の肌触りの良い白いニットに吸い込まれていく。
「和沙と結婚とか冗談でも言うな。100%ない。あいつだって死んでも嫌だって言うよ」
大好きな手がわたしの髪を梳く。
何度も何度も・・・・・。
言葉が出てこない。
涙だけがぼろぼろとこぼれる。
顔を上げて先生を見る。額に唇がつけられ、大きな手が頬を撫でる。
「いた・・・・・っ」