よくばりな恋
駆け寄って脈を診る。
「翠っ!翠っ!」
「海斗!頭を打ってる!動かすな!」
紙のように真っ白になった翠。意識が無い。
「殴られて首を締められて、床に叩きつけられたらしい。海斗!診れるな!?」
ストレッチャーに翠を抱き上げて乗せる。
「外科の処置室へ運んでくれ!」
やじ馬もいっぱいいるところで翠の名前を連呼した。
誰に何がバレても構わなかった。
なんで翠がこんな目にーーーーーー!
誰にもやらない。
翠を甘やかす男はオレだけだ。
いじらしくて寂しがりやで愛しい翠。
ずっとオレの側で守ってやる。